yatt_manual(ja) -- yatt 構文マニュアル (日本語版)
<!yatt:args> <yatt:layout title="My hello world"> <yatt:myhello who="world!"/> </yatt:layout> <!yatt:widget myhello who> <h2>Hello &yatt:who;!</h2> <!yatt:widget layout title> <!doctype html> <title>&yatt:title;</title> <body> <yatt:body/> </body>
yatt のテンプレートは、通常の HTML に、 名前空間 yatt: で始まる yattの構文要素を加えたものです。 (名前空間は yatt の設定で変更可能ですが、 この文書では簡単のため yatt: で説明を統一します) yatt の構文は XML に似ていますが、XML よりも再帰性を改善した、 よりテンプレート向きの独自構文 LRXML (Loose but Recursive XML) を採用しています。以下は LRXML の主な構文要素とその役割の概要です。
<yatt:
... />
<yatt:
... >
~ </yatt:...>
<:yatt:
... />
~<:yatt:
... >
~ </:yatt:...>
部品(widget) への引数(タグ形式). (引数の中に更にタグを含めたい時に使うと、HTML らしいテンプレートが書けます)
&yatt:
... ;
Entity 参照 (埋め込み要素:変数や関数呼び出し)
<!yatt:
... >
yatt 宣言 (部品定義の始まり)
<!--#yatt
... -->
コメント. この部分は yatt の解析対象外。
XXX: 将来的に、閉じを #-->
に変更する案があります。
&yatt[[;
... &yatt]];
&yatt#num[[;
... SINGULAR
... &yatt||;
... PLURAL
... &yatt]];
多国語化メッセージ. yatt xgettext で抽出。
<?yatt
... ?>
, <?perl
... ?>
yatt を用いた Web Application の典型的なディレクトリ構成の例を挙げます。
. ├── app.psgi ├── cpanfile ├── lib ├── public │ ├── .htyattconfig.yml │ ├── hello.yatt │ ├── index.yatt │ ├── login.ydo │ └── other.html ├── static │ └── css │ └── main.css └── ytmpl ├── .htyattrc.pl ├── envelope.ytmpl └── error.ytmpl
一般的な .html, .css や、perl の PSGI ベースの Web Application の標準的なファイルである .psgi, cpanfile 以外に、 yatt に固有なファイルとして .yatt, .ytmpl, .ydo, .htyattconfig.yml, .htyattrc.pl が各所に置かれています。以下それぞれの役割を概説します。
*.yatt
Web Application として外部に公開したい (public な) yatt ベースの動的ページは、 拡張子 .yatt を付けて、Web Application の公開ディレクトリに直接配置します。 上記の例では public/ ディレクトリに置いています。 (php が .php ファイルを公開ディレクトリに配置するのと同様です) サブディレクトリも普通に扱えます。公開ディレクトリの名前は設定で変更可能です。
*.ytmpl
反対に、ユーザに見せる予定の無い(private な)テンプレートには拡張子 .ytmpl をつけてください。公開ディレクトリに置くことも可能ですが表示は拒否されます。通常は上記の ytmpl/ のようにテンプレート専用のディレクトリを作成して そこに配置します。
*.ydo
POST されるデータに対する処理など、 html 生成よりもデータの操作が 主であるものは、テンプレートの中に書こうとすると却って読みにくくなります。 そこでそのような処理は直接 perl で記述出来るよう、別の仕組みが用意されています。 (この文書では扱いません)
.htyattconfig.yml
, .htyattconfig.xhf
ディレクトリ毎の YATT::Lite をロードする時に渡される設定パラメータを記述します。 書式は YAML か XHF 形式です。
.htyattrc.pl
ディレクトリ毎の Entity 関数を定義したい時や、 ディレクトリ毎の各種ハンドラをオーバロードしたい時に使います。
XXX: 残念ながら、現時点では、.htyattconfig.yml
と .htyattrc.pl
の更新を反映させるには、 プロセスの再起動 が必要です。
widget を呼び出すには、 <yatt:... >
で始まるタグを書きます。 タグは />
で閉じる empty element 形式か、閉じタグ </yatt:... >
を 使う形式、どちらでも書けます。引数は x="..."
のようにタグの属性として渡すか、 引数を表す別のタグ として渡すことが出来ます。
<!--foo の呼び出し. 閉じタグ無し. 引数は属性 x として渡す例--> <yatt:foo x="hello!" y="world!"/> <!--開きタグ+閉じタグの例。囲まれた部分は body 引数として渡されます--> <yatt:foo x="hello!" y="world!"> my contents! </yatt:foo> <!--中に属性タグ形式で引数 x を書く例--> <yatt:foo> <:yatt:x>hello!</:yatt:x> <:yatt:y>world!</:yatt:y> my contents! </yatt:foo> <!--属性タグの、閉じタグ無し形式の例--> <yatt:foo> my contents! <:yatt:x/> hello! <:yatt:y/> world! </yatt:foo>
widget は
の順で検索され、最初に見つかったものが使われます。検索はコンパイル時に 行われ、 見つからない場合はコンパイルエラーとなります。
別のファイルやディレクトリ内で定義された widget を呼び出す事も可能です。 この場合、パス名を :
でつなげて書きます。(拡張子 .yatt は省いて下さい)
例えばファイル foo/bar.yatt の中に
<!yatt:widget baz> ....
が有った場合、これを index.yatt から呼び出すには
<yatt:foo:bar:baz/>
と書きます。
XXX: 同じ名前のファイルとディレクトリが有った場合
name=
を省略して引数を書く話
引数の右辺に bareword を渡したときの挙動
全ての widget は閉じタグを使う形式で呼び出すことが出来ます。
<yatt:foo> bar </yatt:foo>
この時、閉じタグまでの間に書いた記述は、暗黙の引数 body
として widget に渡されます。 body は (明示的に宣言しない限り) code
型とされます。
これを呼び出すには, entity 呼び出し形式か、widget 呼び出し形式、 どちらでも使用できます。
&yatt:body(); <yatt:body/>
これは最も頻繁に現れる、ブロック形式の部品を定義するときに役立ちます。
<yatt:env title="mypage"> ...ここに延々と本体を... </yatt:env> <!yatt:widget env title> <h2>&yatt:title;</h2> <div class="content"> <yatt:body/> </div>
閉じタグを使う <yatt:...> ... </yatt:...>
形式で widget 呼び出しを書いたときは、そのタグで囲まれた body の箇所に、他の引数を特別なタグ (属性タグ) として書くことができます。 (タグ型引数) これを用いると、html 属性 の中にタグ的な記述を持ち込む必要を減らすことが 出来ます。
属性タグは、先頭が <:yatt...
で始まるタグです。 (lisp の :keyword
引数のイメージです)
属性タグの書き方は二通りあり、 />
で終わる空要素を使う形式と、 </:yatt...
閉じタグを持つ形式です。
<yatt:env> ...body として渡される部分... <:yatt:title/> タイトル </yatt:env> <yatt:env> <:yatt:title> タイトル </:yatt:title> ...body として渡される部分... </yatt:env>
yatt のタグは widget の呼び出しだけではなく、 他にも制御構文を表すタグにすることも出来ます。 これは yatt のマクロ機能によって実現されています。 YATT::Lite には以下のマクロが組込み定義されています。
yatt:my
局所変数を宣言・初期化したい時に使います。属性として var="初期値"
を複数 書くことが出来ます。初期値を省略することも可能です。 変数に型を指定するには var:type="初期値"
のように :
に続けて 型名を書きます。型を指定しない場合は "text" 型になります。
<yatt:my x=3 y=8 z /> <yatt:my foo="bar" val:value="&yatt:x; * &yatt:y;" />
閉じタグを用いた場合、自動的に html 型の変数宣言となり、body に相当する部分が 値として用いられます。
<yatt:my foo> <h2>foobar</h2> </yatt:my>
yatt:if
, :yatt:else
条件分岐を記述したい時に使います。
<yatt:if "not &yatt:x;"> ...not x の時... <:yatt:else if="&yatt:x; < 10"/> ... x が 10 より小さい時 ... <:yatt:else/> ...その他... </yatt:if>
yatt:foreach
ループを書く時に使います。 list="..."
にリストを作る式を渡すと、 そのリストに対してループします。 my=var
でループ変数を宣言出来ます。 宣言を省略した場合は &yatt:_;
が使われます。
<yatt:foreach my=row list="&yatt:some_db_query();"> ...DB から取り出した一行毎に... </yatt:foreach>
my で変数を宣言する時に型を指定するには、(変則的ですが) my:型名=
のように、 my
と =
の間に :型名
で型を指定します。
<yatt:foreach my:list=row list="&yatt:some_db_query();"> &yatt:row[0]; &yatt:row[1]; </yatt:foreach>
yatt:return
エラー処理などで Early return を書きたい時に使います。 if="..."
か unless="..."
の条件式を渡すことで、指定条件成立時に early return する ことが出来ます。(if, unless は無くても構いません)
<yatt:return if="&yatt:some_error;"> <h2>エラーが見つかりました!</h2> &yatt:some_error; </yatt:return> <yatt:my data:value="&yatt:get_some_data();"/> <yatt:return unless="&yatt:data;"> <h2>データが取得できませんでした!</h2> </yatt:return>
注意点: yatt:return
は単なる実行の打ち切りなので、それ以前に 出力された内容が有った場合、それも出力されます。
yatt ではテンプレートへの値の埋め込み(置換)を (HTML/XMLの) entity reference 記法を拡張した Entity Path 式で表現します。 HTML/XML の entity reference は &
, "
のように &
.. ;
で表現されましたが、 yatt の Entity Path 式 は &yatt
で始まり ;
で終わります。 (勿論、この接頭辞 yatt も設定で変更可能です)
以下はEntity Path式の例です。
&yatt:foo; <!-- 変数 foo の参照 --> &yatt:func(arg1,arg2); <!-- 関数 funcの呼び出し --> &yatt:dict{name}; <!-- 辞書(ハッシュ表) dict の要素参照 --> &yatt:list[:x]; <!-- 配列 list の要素参照 -->
重要な注意点ですが、一部の例外を除き、 Entity Path式の中には スペースをそのまま含めることは出来ません。
&yatt:func( space separated text ); <!-- エラー! -->
これは意図的に加えた制限です。あまり複雑な構文を用意しても、 既存の HTML/XML エディタとの相性が悪化するだけだから、という理由です。
Entity Path式の例を再掲します。
&yatt:foo; <!-- 変数 foo の参照 --> &yatt:func(arg1,arg2); <!-- 関数 funcの呼び出し --> &yatt:dict{name}; <!-- 辞書(ハッシュ表) dict の要素参照 --> &yatt:list[:x]; <!-- 配列 list の要素参照 -->
Entity Path式の構文は開始記号 &yatt
で始まり、 一個以上の "path element" の列の後、最後に終了記号 ;
で閉じられます。 式の意味はこの path element によって決まります。 先の例から path element のみを抜き出すと、以下のようになります。
:foo <!-- 変数 foo の参照 --> :func(arg1,arg2) <!-- 関数 funcの呼び出し --> :dict{name} <!-- 辞書(ハッシュ表) dict の要素参照 --> :list[:x] <!-- 配列 list の要素参照 -->
path element のうち、(..)
, [..]
, {..}
のように括弧を用いるものは 以下の特徴が有ります。
,
で区切ります
通常の言語の関数呼び出しと違い、 ,
は optional な terminator として解釈されます
&yatt:func(); <!-- func() 引数なし --> &yatt:func(1); <!-- func(1) 引数1つ --> &yatt:func(1,); <!-- func(1) 引数2つ --> &yatt:func(1,2); <!-- func(1,2) 引数2つ --> &yatt:func(1,2,); <!-- func(1,2) 引数2つ --> &yatt:func(1,2,,); <!-- func(1,2,'') 引数3つ --> &yatt:func(1,2,()); <!-- func(1,2,'') 引数3つ -->
:..
で始まる "path element" と、それ以外の "literal element" に分類されます。以下の例では、 :val() の引数は "path element" です。
&yatt:val(:foo); &yatt:val(:bar[3]); &yatt:val(:baz{foo});
以下の例では、 :val() の引数は "literal element" です。
&yatt:val(other); &yatt:val({k,v,k2,v2}); &yatt:val([1,2,3]);
&yatt
と ;
を書きません。括弧の要素には path element (か、後述の literal element) を入れ子で書くことが出来ます。
&yatt:func(&yatt:dict{name};,&yatt:list[:x];); <!-- エラー! --> &yatt:func(:dict{name},:list[:x]); <!-- 正常 -->
&yatt:object:method1():method2():method3(); &yatt:list[:x][:y]:method(); &yatt:dict{name}:method()[:ix];
:var
-- 変数参照
変数 var
の値を埋め込みます。例えば変数 bar
の値が "BAR"
だとして、
foo &yatt:bar; baz
は
foo BAR baz
に置換されます。
:func(arg...)
-- 関数呼び出し
そのディレクトリの .htyattrc.pl で定義された Entity "func"
を呼び出します。 引数は ,
で区切って複数個書くことができます。
例えば、もし引数の合計を計算する関数 sum()
が entity として宣言してあれば、
3+4+5 = &yatt:sum(3,4,5);
は
3+4+5 = 12
に置換されます。
:dict{key}
-- 辞書から取り出し
HASH(辞書)変数 dict
の要素 key
を参照します。
例えば変数 car
に辞書 {model => "Pulse", maker => "Renault"}
が入っている場合、
My car is &yatt:car{model};.
は
My car is Pulse.
に置換されます。
:list[ix]
-- 配列から取り出し
配列変数 list
の要素 ix
を参照します。
引数をそのまま返す標準 entity 関数 :val() を用いて 最初の Entity の例を書き直してみましょう。
&yatt:val(:var1); &yatt:val(:func(arg1,arg2)); &yatt:val(:dict{name}); &yatt:val(:list[:x]);
この括弧の中には、上記のような path element の他に、 配列、 辞書(ハッシュ表)、 文字列をそのまま埋め込むことも出来ます。 これを Entity Path式の "literal element" と呼びます。
&yatt:val([1,2,3]); &yatt:val({name,hkoba,age,XXX}); &yatt:val(rawstring);
文字列にスペースを含めたい場合は、文字列全体を (...)
で囲みます。
&yatt:val((space separated string)));
更に文字列 literal の先頭に =
を入れた場合、 Entity Path式の該当箇所に(制限付きながら)ホスト言語(Perl)の計算式を埋め込むことも可能です。
&yatt:val(=3*8); &yatt:val((= $x * $y));
{key,value...}
-- 辞書作り 辞書(HASH表)をそのまま書きたい場合に使います。
&yatt:val({foo,x,bar,y}{foo}); <!-- x を返します --> &yatt:query(table,{user,hkoba,status,online}); &yatt:dbic:resultset(Artist):search({name,{like,John%}});
[val,val,...]
-- 配列作り 配列をそのまま書きたい時に使います。
&yatt:val([a,b,c][0]); <!-- a を返します --> &yatt:query(table,[user,hkoba,status,online]);
(spaced text)
-- 空白入り文字列
文字列に空白や ,
などを含めたい時には、全体を (...)
で囲んで下さい。
&yatt:query((select x, y from t));
空文字列(長さゼロの文字列)を明示的に使いたい時も使えます。
&yatt:obj:someMethod(()); <!-- 空文字列を引数として obj.someMethod を呼ぶ -->
=expr
, (=expr)
-- 計算式
文字列の先頭が =
で始まる場合、(perl の)式として扱われます。 部分式に計算式を書きたい時に使います。
&yatt:if(=$x<$y,yes,no); &yatt:if((= $x < $y),yes,no);
..other-text..
-- 文字列 以上いずれにも属さない文字列は、単なるテキスト値として扱われます。
現時点では ここに perl の $var
形式の変数埋め込みを書くことが許されています。
例:
&yatt:dict{foo}{:y}; &yatt:list[:y]; &yatt:x[0][:y][1]; &yatt:if(=$$list[0]or$$list[1],yes,no); &yatt:if(=$$list[0]*$$list[1]==24,yes,no); &yatt:if((=($$list[0]+$$list[1])==11),yes,no); &yatt:HTML(:dump([3])); &yatt:HTML([=3][0]); &yatt:HTML(=@$var);
XXX: dump, render, HTML, default, join, url_encode, datetime, mkhash, breakpoint site_prefix, site_config, dir_config
:val()
第一引数をそのまま返します。第二引数以降は無視します。
&yatt:val(3); <!-- 3 を返します --> &yatt:val(a,b,c); <!-- a を返します --> &yatt:val(); <!-- undef(null) を返します -->
yatt のテンプレートは宣言文と本文の並びです。 yatt宣言 は <!yatt:...
で始まり >
で終わります。以下は宣言の例です。
<!yatt:args x y="text" z='code' -- コメント -- body=[ title="text" name="text" ] > <!yatt:page "/doc/:item"> <!yatt:page other="/foo/:item"> <!yatt:widget another x y>
宣言の中に書けるものは、以下のものが有ります。
name
, ns:name...
(ターゲット言語で許された識別子と :
)引数や、widget 自体の名前は、(引用符抜きで) そのまま書くことが出来ます。
name=...
...
には ".."
, '..'
, [..]
いずれかの引用記法か、 スペースと閉じタグ >
を含まない文字列を書くことができます。
"text in double quote"
, 'text in single quote'
, [ ... nested ... ]
引数の型やデフォルト値、ルーティングを書くときの記法です。
-- ... --
宣言の中には -- ... -- で囲んで コメントを書くことが出来ます。
<!yatt:args ARGS...>
yatt では、拡張子が *.yatt 又は *.ytmpl となったファイルは自動的に widget として扱われ、ファイル名から widget の名前が与えられます。例えば index.yatt は同じディレクトリの別ファイルから <yatt:index/>
として呼び出すことが可能です。
そのようにして作った widget は(ファイルの中の) default widget と呼ばれます。 この default widget に引数を渡せるようにするための宣言が、 <!yatt:args>
です。
<!yatt:args x y> ...(以下、このテンプレートでは引数x と y が使用可能に)...
引数には "Argument Declaration" を用いて型やデフォルト値を指定することが出来ます。
また、URL Pattern を用いて, path_info の残りを引数に用いるよう指定することも出来ます。
<!yatt:args "/:doc" x y> ... (引数 doc, x, y が使用可能に)...
<!yatt:widget NAME ARGS...>
yatt では一つのテンプレートの中に複数の widget を定義することが出来ます。
<!yatt:widget foo x y> ...(foo の定義)... <!yatt:widget bar x y> ...(bar の定義)...
このようにして定義した widget は (次の "page" とは異なって) 内部的なものであり、外部からのリクエストで勝手に呼び出されることは有りません。
<!yatt:page NAME ARGS...>
public な widget を定義します。一つのテンプレートファイルで 複数の page を記述したい時に使います。 ファイル内の page を呼び出すには "Request Sigil Mapping" か URL Pattern を使って下さい。
<h2>以下をご記入ください</h2> <form> ... <input type="submit" name="~confirm" value="確認"> </form> <!yatt:page confirm> <h2>入力内容をご確認ください</h2> ...
<!yatt:action NAME>
テンプレートの中に POST 動作も記述したい時に使います。 action 部分に書けるプログラムの詳細は XXX: (未完) prog_action を参照してください
<!yatt:page confirm> <h2>入力内容をご確認ください</h2> <form> ... <input type="submit" name="!register" value="登録"> </form> <!yatt:action register> ...(ここからperl のプログラム)...
~PAGE=title
, ~~=PAGE
page を呼び出すには POST/GET の parameter に ~ページ名=...
か ~~=ページ名
を含めて下さい。(... 部分は任意の文字列で構いません。) (複数同時に送信した場合はエラーになります)
例えば
<input type="submit" name="~back" value="戻る"> <input type="submit" name="~confirm" value="確認画面へ進む">
あるいは
<input type="hidden" name="~~" value="confirm"> <input type="submit" value="確認画面へ進む">
(submit ボタンが一つしか無いときは、後者の方が安全です)
!ACTION=title
, !!=ACTION
action を呼び出すには POST/GET の parameter に !ページ名=...
か !!=ページ名
を含めて下さい。(... 部分は任意の文字列で構いません。) (複数同時に送信した場合はエラーになります)
例えば
<input type="submit" name="~back" value="戻る"> <input type="submit" name="!register" value="登録する">
あるいは
<input type="hidden" name="!!" value="register"> <input type="submit" value="登録する">
(これも、submit ボタンが一つしか無いときは、後者の方が安全です)
yatt の args 又は page には、URL パターンを書く事が出来ます。
パターンは yatt 宣言の中の先頭(引数よりも前)に 文字列形式 ('/...'
か "/..."
) で書きます。
パターンの前に 識別子=
を加えて name="/..パターン.."
の形式で書いた場合、 name
が widget の名前として用いられます。 name=
を省略することも可能です。この場合、URLパターンから widget 名が自動生成されます。
(パターンは必ず "/"
で始まる必要が有ります。(将来の拡張のため))
<!yatt:args "ROUTE" ARGS...>
<!yatt:args "/:user"> ... &yatt:user; ...
(!yatt:args
は (既に名前が決まっているので) name=
は不要です。)
<!yatt:page "ROUTE" ARGS...>
<!yatt:page "/admin/:action" x y z> ...
<!yatt:page NAME="ROUTE" ARGS...>
<!yatt:page blog="/blog/:article_id"> ... &yatt:article_id; ... <!yatt:page blog_comments="/blog/:article_id/:comment_id"> ... &yatt:article_id; ... &yatt:comment_id; ...
実際のルーティングでは、最初に page のパターンが上から順に試され、 最後に args のパターンが試されます。
:VAR
[^/]+
にマッチしたものが、引数 :VAR
に渡されます。
<!yatt:page '/authors/:id'> <!yatt:page '/authors/:id/edit'> <!yatt:page '/articles/:article_id/comments/:id'>
{VAR}
<!yatt:page "/{controller}/{action}/{id}"> <!yatt:page '/blog/{year}/{month}'>
{VAR:REGEXP}
<!yatt:page '/blog/{year:[0-9]+}/{month:[0-9]{2}}'>
{VAR:NAMED_PATTERN}
<!yatt:page '/blog/{year:digits}-{month:digits}'>
XXX: named_pattern の拡張方法を書かねば... 現状では変数の型名とは無関係です。
(PATTERN)
(PAT)
は、後ろに正規表現の ?
を付けて (PAT)?
として解釈されます。 つまり, (..) にマッチする内容が無いケースも許すパターンを書きたいときに使います。
<!yatt:args "/:article(/:comment(/:action))">
<!yatt:args x y z -- 3つの引数 x y z を宣言。-- title="text?Hello world!" -- text型の引数 title を宣言, デフォルト値は Hello world -- yesno="bool/0" -- bool型の引数 yesno を宣言, デフォルト値は 0 -- >
yatt の widget には引数を宣言することが出来ます。引数宣言は 正式には 引数名 = "型名 フラグ文字 デフォルト値"
の形式で書かれます。 この内、型名は省略可能で、省略時は text 型(出力時に全て escape される)に なります。
引数にデフォルト値を指定するには、型名と区別するため、 デフォルト・フラグ文字 を書いてからデフォルト値を続けて書きます。
以下は正しい引数宣言の例です。
x y=text z="text" victor="text?bar" dave ="?baz" ginger= "?"
引数には(escapeの)型があります。型を指定しなかった場合は "text" 型として扱われます。
text
出力時に escape されます。通常はこちらを用います。
<yatt:foo x="my x" y="my y"/> <!yatt:widget foo x y="text"> &yatt:x; &yatt:y;
html
引数として渡される値が、既に外側で何らかの方法で 安全な html へと escape 済みであると分かっている場合に指定します。 (なお body 引数の解説は こちら を参照してください)
<yatt:bq> <h2>foo</h2> bar </yatt:bq> <!yatt:widget bq body=html> <blockquote> &yatt:body; </blockquote>
value
引数に書いたものがターゲット言語(perl) の計算式として扱われます。 数値など計算結果を渡したい時に使います。
例
<yatt:expr_and_result expr="3 * 4" val="3 * 4"/> <!yatt:widget expr_and_result expr=text val=value> &yatt:expr; = &yatt:val;
この結果は以下のように表示されます。
3 * 4 = 12
bool
フラグ用の型です。=1
を省略出来る以外は、"value" 型と同じです。
<yatt:foo use_header/> <!yatt:widget foo use_header="bool/0"> <yatt:if "&yatt:use_header;"> ... </yatt:if>
list
引数としてターゲット言語のリスト形式のデータを渡したいときに使います。
<yatt:mymenu list="1..5"/> <yatt:mymenu list="&yatt:some_db_query();"/> <!yatt:widget mymenu items=list> <ul> <yatt:foreach my=item list=items> <li>&yatt:item;</li> </yatt:foreach> </ul>
code
条件式や widget を渡したいときに使います。遅延評価されます。 widget の場合、更に引数の型指定が可能です。 (暗黙の body 引数はこの型になります。)
<!yatt:widget myquote author=[code name=text url=text]> <yatt:foreach my=rec list="&yatt:some_db_query();"> ... <yatt:author name="&yatt:rec{name};" url="&yatt:rec{url};" /> ... </yatt:foreach>
attr
delegate
|
- undef
, ""
, 0
値が undef
, ""
, 0
の時はデフォルト値に置き換えられます。 (覚え方:perl の ||
に相当)
<!yatt:args x="| 1">
?
- undef
, ""
値が undef
, ""
の時はデフォルト値に置き換えられます。 (覚え方:キーボードの /
に shift を加えると ?
)
<!yatt:args x="?foo" y="html?bar">
/
- undef
値が undef
の時はデフォルト値に置き換えられます。 (覚え方:perl の //
に相当)
<!yatt:args x="bool/0">
!
- mandatory 必ず指定しなければならない引数であることを宣言します。 この指定がある場合、引数を忘れるとコンパイルエラー扱いになります。
<!yatt:args title="!" x="value!">
XXX: 将来的に、閉じを #-->
に変更する案があります。
<!--#yatt ... -->
で囲まれた範囲は yatt の解析対象から外され、 また出力にも出されません。これに対し、 #yatt
を含まない普通の <!--...-->
は、その通りに出力されます。
もし yatt のテンプレートにうまく動かずエラーになる箇所がある時に、 そこをコメントアウトする(字面上は残しつつ、機能はさせない、 単なるコメントにする)には、必ず #yatt
のついた、 yatt のコメントを使って下さい。
!yatt宣言 や widget 呼び出しタグ, タグ型引数 の中にも、制限付きながら -- ... --
でコメントを書き入れることが出来ます(タグ内コメント)。
制限としては、「使える文字が制限される(ex. 中にタグは書けない)」、 「タグの終わり, コメントの終わり」と誤解される書き方は出来ない、があります。
タグ内コメントの例を挙げます。
<yatt:foo id="myfoo" -- id="mybar" と書こうと思ったけどやめた -- > ... <:yatt:title -- ここにもコメントを書けます -- /> <h2>あれやこれや</h2> </yatt:foo> <!yatt:widget foo id -- id には dom id を入れて下さい, とかなんとか -- title -- title には○○を入れて下さい... -- > ...
<?perl= ... ?>
処理結果を escape して出力します。
<?perl=== ... ?>
escape せずに、生のままで結果を出力します。
<?perl ... ?>
単純に処理だけ行います。